トルク校正機器製造メーカからのJCSS認定についてのお問い合わせが増えてきました。
トルク校正機器製造メーカーとIATF16949要求事項
最近、弊社にはトルク計測機器メーカーからのJCSS(ISO17025)認定についての問い合わせが増えています。
これは、IATF16949規格が発行され、自動車メーカー、部品製造会社からのトルク計測機器の品質保証部からの営業担当者へのトルク校正機器はJCSS認定を受けた機器であるかの確認が増えているとのこと。
数ケ月前に、訪問させて頂いたトルク計測機器メーカー様について書かせて頂きます。このメーカー様は、日本を代表する製造メーカー様です。このメーカー様は、すでにJCSS認定を受ける為の準備を始められ、半年ほど経過されました。
弊社のISO17025校正機関用品質マニュアル文書も購入して自社用の品質マニュアルの完成に取り組まれています。
トルク校正機器にもいろいろあり、
どの認定範囲でJCSS認定を取得されるか、お会いした某博士氏は、その認定範囲について戦略的にお話しされました。さすが!です。
品質マニュアル(作成途中のもの→途中のものですが良く出来ていました。)私から、品質マニュアルを見て、二、三質問を投げかけてみました。どうしてこのような品質方針にされましたか?→少し返答の内容が弱い気がしました。
また、続けてどうしてJCSS認定を受ける取り組みをされるようになりましたか?この返答はOK‼️でした。
また、今度は、少し助言をさせて頂きました。その品質目標の内容ではダメですと!助言にメモを取りながら、耳を傾けて頂きました。
自動車サプライチェーン様からの 要求の増えるトルク校正機関様、JCSS認定に早く取り掛かれることをお勧めし、その際、是非弊社の品質マニュアル等を参考として導入されることも、一つ考えてみて頂ければ幸いです。
品質マニュアルのサンプル請求は、
こちらまで
ここでIATF16949の該当規格を掲載したいと思います。

7.1.5.3.2 外部試験所
 組織が検査,試験,又は校正サービスに使用する,外部/商用/独立の試験所施設は,要求される検査,試験,又は校止を実行する能力を含む,定められた試験所適用範囲をもたなければならない.また,次の事項のいずれかを満たさなければならない.
- 試験所は,ISO/IEC17025又はこれに相当する国内基準に認定され,該当する検査,試験,又は校正サービスを認定(認証書)の適用範囲に含めなければならない.校正又は試験報告書の認証書は,国家認定権関のマークを含んでいなければならない.
-外部試験所が顧客に受け入れられることができるとの証拠がなければならない.
注記 そのような証拠は,例えば,試験所がISO/IEC17025又はこれに相当する国内基準の意図を満たすとの顧客評価,又は顧客が認めた第二者評価によって,実証してもよい.顧客が認めた評価方法を使用して試験所を評価する組織によって第二者評価を,実行してもよい.
ある機器に対して認定された試験所を利用できない場合,校正サービスは,機器の製造業者によって実行してもよい.この場合,組織は,7.1.5.3.1に記載された要求事項を満たすことを確実にしなければならない.
 校正サービスの使用は,認定された(又は顧客が認めた)試験所以外による場合,要求されれば,政府規制の確認の対象となる場合がある.

トルク計測機器についてのナイトからのJCSS認定を受けた企業様にどのような企業様があるか見てみると下記の企業様が見つかりました。(令和1年7月6日現在)

日本電気計器検定所  東京都港区芝浦四丁目15番7号 標準部 校正サービスグループ
トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 計測標準センター事業部
一般財団法人日本品質保証機構 中部試験センター
リトラ株式会社
株式会社小野測器 経営管理本部 品質保証ブロック 品質管理グループ
株式会社東日製作所 トルク標準室
計量器等の区分
 トルク計測機器,トルク試験機
種類
 手動式トルクツール,トルクレンチテスタ,参照用トルクレンチ,トルクメータ

またどのような校正範囲になっているかも見てみました。
校正測定能力
右ねじり及び左ねじり
10 N・m 以上 420 N・m 以下
右ねじり及び左ねじり
5 N・m 以上 1000 N・m 以下
校正測定能力
5 N・m  0.11 %
10 N・m  0.090 %
20 N・m  0.062 %
30 N・m  0.044 %
40 N・m  0.033 %
60 N・m  0.029 %
80 N・m  0.035 %
100 N・m  0.034 %
200 N・m  0.035 %
300 N・m  0.035 %
400 N・m  0.035 %
500 N・m  0.033 %
600 N・m  0.032 %
800 N・m  0.030 %
1000 N・m  0.031 %
そして、トルク認定に必要なナイトからの公開文書には、次のようなな文書がありました。
技術的要求事項適用指針
登録に係る区分:トルク
校正手法の区分の呼称:トルク計測機器
計量器等の種類:トルクメータ及び参照用トルクレンチ
(第8 版)
(JCT20901-08)
不確かさの見積もりに関するガイド
登録に係る区分:トルク
校正手法の区分の呼称:トルク計測機器
種類:トルクメータ及び参照用トルクレンチ
(第5 版)
(認定―部門―JCG209S11-05)
改正