ISOの効果は見えにくい

ISOの効果は見えにくい

SOの効果は見えにくい


「品質マネジメントシステム導入の効果」を聞かれて,さて何を答えてよいか戸惑う経営者が少なくない.

認証を取得するまでのコストや苦労がまず先に出て,効果を考える余裕までないのが正直なところかもしれない.

一方,環境マネジメントシステムの場合は,目的が明確なだけに,パフォーマンスも定量的に把握が可能で,効果も見えやすい.

品質の場合は,日本の製品の品質は布きつくところまでいったという自負心からか,ISOを導入して製品の品質が上がったという話はあまり開かれない.

実は製品の品質を上げるためだけに,このマネジメントシステムがあるわけではない.製品の品質だけを目的にするのであれば,日本で培われてきたTQCなりTQMの立派な手法があるはずだ.

このISOのシステムでいう「品質」は,もっと広い視野からの品質を対象にしている.製品だけの品質を上げるとしたら,

何もISOに頼らなくてもいいわけだ.
 

効果は必ずある


 従来の製品の品質に自信がある企業に,ISOを導入したらどう変わったか.

製品の品質にあまり向上が見られなくとも,それ以外にさまざまなメリットが生まれているはずだ.

ISOの導入のメリット

として,
 1)従業眉の品質意識の向上

 2)責任と権限の明確化

 3)手順の文書化による標準化の進展

 4)実行記銀による第三者への証明

 5)手順の遵守によるトラブルの低減

などが報告されている.単純にISOを導入しない企業と比較しても,すでにこれだけ差が出ていることになる.

このほかに製品の品質向上を狙うのであれば,このシステムにTQCを盛り込んで徹底することも可能なのだ.

何かにつけ,システムの構築にかかるコストがクローズアップされて,システムの効果が陰にかくれてしまっている感

があるが,一度システムを構築してしまえば,その後のコストなどたかが知れている.

少し長い日で見れば,効果は確実に上がっているはずである.