登録プロセス
(1)審査チームの編成
認定センターは、登録申請ごとに申請事業範囲に適した1名以上の審査員と必要に応じて、技術アドバイザーを予め資格認定された者のリストから選定し、審査チームを編成します。審査チームには、審査の全体に責任を有するチームリーダが置かれます。多くの場合、審査チームの構成員は独立行政法人製品評価技術基盤機構の職員ですが、それ以外の外部審査員を含む場合があります。審査チームの規模は、申請の範囲によりますが、通常2名から5名で構成されます。
審査チームが編成されますと、申請事業者に審査チームの構成員の氏名と所属が通知されますが、審査チームの編成に対して、審査の公平性を欠く恐れがあるなど正当な理由がある場合には異議を申し立てることができます。
なお、全ての審査員及び技術アドバイザーには審査において得たすべての情報について守秘義務が課せられています。
(2)書類審査
審査チームは、申請に必要な書類がすべて添付され、必要な事項が適切に記述されているかどうかの包括的な書類審査を実施します。また、校正等の方法不確かさの見積方法などの技術的事項についても書面で審査します。
審査チームは、書類審査の結果、申請に必要な書類又は校正の方法や不確かさの見積方法などの技術的事項に不明な点等がある場合、質問書を送付しますので、申請事業者は質問を受けた日から起算して30日以内に書面で回答。回答に30日以上を要する場合には、その旨とその後の予定について回答。ただし、その場合の回答書等の提出期限は、審査チームから最初に回答書の提出を求められた日から起算して原則90日を上限とします。
原則として現地審査は、それらの回答を頂いた後に実施します。
(3)現地審査
書類審査の後、審査チームは現地審査を実施します。現地審査は、校正等の事業を実施する事業所において、「申請に必要な書類に記載された事項が事実かどうか」、「校正等の事業に用いる設備・施設等のハード面に問題はないかどうか」及び「校正等の技術的能力、マネジメントシステム等のソフト面に問題がないかどうか」について審査します。審査は、一般的に、申請事業者の品質管理者、技術管理者や校正従事者に対するヒアリング模擬的な校正作業を観察する模擬校正などの方法で行われます。
現地審査の実施に当たっては、審査チームは予め申請事業者と合意のうえ現地審査の日程を決定し、審査のスケジュールと共に通知します。申請事業者は、審査チームが主要職員と面談できることを確保しなければなりません。現地審査の期間は、申請の範囲によりますが、通常2日間程度です。