「ISO17025認定登録に向けて取り組み始めて、やはり何をしていけば良いのか分からない」

外部のISO17025の研修機関のセミナーに参加して、ISO17025の内容について、講師の話を配られたテキストに従い、聞き、ある程度ISO17025って何?というレベルまでは、理解できたが、実際メンバーとISO17025の認定登録の準備をしていこうと計画しても、具体的には進められない。そうなんです。ISO17025の認定登録までの工程は、多くのことをしなければいけなくむずかしい。

セミナーから帰つてきて、全員で不安になることには、どんなことがあるでしょうか。

それは、今実施している試験のやり方、校正のやり方で良いのだろうか?という不安がでてきます。
次は、試験室、校正室の施設の環境条件、設備機器などの適応なども不安になるかもしれません。過去指導した企業様で、施設が狭いとか、今の試験室、校正室ではISO17025取得に当たっては厳しいのではと思い、現在ある離れた建屋を改築された企業様もありましたので、改築等の予算もみておかなければいけないかもしれません。

1.専門的な力量と訓練

ISO 17025の要件を理解し、実践に移すためには、試験員や校正員に十分な訓練と専門的な力量が必要です。
これが十分でない場合、適切な試験の実施や校正の実施が難しくなります。

2.文書化と記録の管理

ISO17025規格は適切な文書化と記録の管理を要求します。この作成には多くの時間がかかる上、適切に行われていないと試験、校正の認定登録審査に影響を及ぼす可能性があります。

3.変更管理

ISO 17025は変更管理に関する規格を含んでいます。新しい試験方法や機器の変更などがある場合、これを適切に管理することが悩みの要因となります。

4.内部監査とマネジメントレビュー

規格には内部監査とマネジメントレビューの実施が求められています。これらのプロセスを効果的に実施することが難しく、改善の機会を見逃す可能性があります。よって認定登録審査の前に徹底的に実施しておく必要があります。

5.試験、校正における測定の不確かさの評価

ISO17025規格は試験、校正における測定の不確かさの評価を求めています。これは専門的であり、外部の研修機関の不確かさに関するセミナーに参加しても、半分も理解できない。よって不確かさを正確に評価することが悩みとなります。

6.顧客の期待に応える

ISO 17025の認定を受ける組織は、顧客の期待を満たす必要があります。これには適切な報告書の提供、サービスの迅速な提供などが含まれます。

7.法規制との遵守

ISO 17025は法規制との遵守も求めます。法令順守が不十分な場合、試験所や校正機関が問題に直面する可能性があります。
これらの課題に対処するためには、組織が明確な実施計画を策定し、必要なリソースを確保するとともに、定期的な訓練と内部監査を通じてプロセスの改善を進めることが不可欠です。

また、ISO 17025の専門的なコンサルタントの支援も有用です。